イーレックス---電力供給先は5,000箇所を達成見通し、代理店数も1,000社を突破
イーレックス<9517>は、新電力「PPS」として、工場・オフィス・商業施設など高圧電力需要者に対する電力小売、電力卸売、電源開発等の事業を展開。調達はバイオマスや太陽光など多様化。電力小売(特別高圧・高圧)について、2015年7月1日供給開始分で電力供給先が5,000箇所を達成する見通し。2015年2月からは子会社による佐伯発電所(商業運転開始は2016年11月予定)の建設工事を開始している。
販売面では、2015年3月時点で代理店数が1,000社を超え、順調に顧客数が拡大。2015年3月期の業績は、売上高で前期比11.5%増の170.74億円、営業利益で同4.9%増の14.75億円、当期純利益で同13.2%増の9.22億円となった。
2016年3月期の業績予想は、売上高で前期比41.1%増の240.86億円、経営利益で同24.1%増の14.05億円と大幅な増収を見込む。
今後は、2016年4月の低圧・家庭用市場の電力自由化により6.9兆円という巨大市場が解放される予定で、低圧部門に参入を予定している。ここでも同社の1,000社を超える代理店制度が大きく貢献すると予想される。また、米の自由競争下で成功しているスパークエナジー(テキサス州)とフィージビリティスタディ(事業化可能性調査)を開始しており、先行している米国企業のノウハウを吸収し、競争力の高いサービス提供により電力自由化のイニシアチブを取りにいく。
自由化販売分野の拡大への対応と合わせ、中国エリアや関西エリアへと販売エリアを拡大も予定している。また、現在は電力調達に占める自家発電の割合は約15%だが、バイオマス発電の規模を高め、数年後には3分の1以上に比率を高めていく予定だ。